ID: 14009
オルの記録 #10:欲望を抑えた子ども
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カテゴリー: オルの記録 - 幼少期

- 説明:
バアと再び顔を合わせたのは、ヨルと一緒に訓練場を見回っていた時だった。彼は重たい兵器を片付けていた。誠実に仕事をこなす彼の姿は、まるで黙々と自分の場所を守っている巨大な岩のようだった。

「彼は師匠が一番信頼しているデキマだよ。何でも完璧にやり遂げるんだ。でも、いつも一人であんなに頑張っているのを見ると…ちょっと気の毒にも感じる」

ヨルが低く囁いた。私はバアの顔をじっと覗いてみた。師匠の賞賛にもただ淡々とした表情で頷いた。しかし、その瞳はどこか重たく空虚に見えた。何を抑えているのだろう?確かに何かを渇望している瞳なのに。

私たちの視線に気付いたのか、バアは手を止めて顔を上げた。そしてヨルに向かって短いけれど暖かい微笑みを浮かべた。まるで静かな湖に差し込む陽光のように。しかし、その微笑みもほんのちょっとの間だけだった。そして、重たい兵器を持ち上げる表情は、再び固まっていた。
アトラクシオン:オル
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