知識 カテゴリー: ヨルの記録 - 青年期 | |
- 説明 : 大きな満月の夜。直感的に感じた。今日がその日だということを。バアの砦に向かって一歩ずつ歩みを進めるたびに、確信と迷いが私の心を交互にかき乱した。 決心が揺らぐたびにオルの短刀を撫でながら、今一度、短刀に刻まれた文言を唱えた。そしてそのままバアに向かって囁いた。 「バア、私たちの楽園は黒い女神の許しの下でのみ、完成するのよ。」 初めてだった。いつもその場を堅く守ってきたバアの瞳が、混乱で揺らいだのは。彼の目をまっすぐ見つめて、もう一度囁いた。 「オルはあなたのものにはならない、だってあの子は女神の胸に抱かれているのだから。」 アトラクシオン:アマリロス |