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ヨルの記録 #22:満月の下
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カテゴリー: ヨルの記録 - 青年期

- 説明 :
大きな満月の夜。直感的に感じた。今日がその日だということを。バアの砦に向かって一歩ずつ歩みを進めるたびに、確信と迷いが私の心を交互にかき乱した。

決心が揺らぐたびにオルの短刀を撫でながら、今一度、短刀に刻まれた文言を唱えた。そしてそのままバアに向かって囁いた。

「バア、私たちの楽園は黒い女神の許しの下でのみ、完成するのよ。」

初めてだった。いつもその場を堅く守ってきたバアの瞳が、混乱で揺らいだのは。彼の目をまっすぐ見つめて、もう一度囁いた。

「オルはあなたのものにはならない、だってあの子は女神の胸に抱かれているのだから。」
アトラクシオン:アマリロス
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